このような声にお応えします。
ポイント
この記事を書いているわたしは介護福祉士として10年近く介護に関わってきました。ケアマネも保有しており、現在はNsとして働いています。
介護の仕事は3Kに加えて(きつい、汚い、危険)「給料が安い」4Kと言われています。実際のところはどうなのでしょうか。
今回はこれから介護職を目指す方へ向けて介護職の給与について調べきました。
この記事を読むことで介護福祉士の給与事情が分かりますよ。
目次
介護福祉士の給与事情を解説。給与アップにつながる4つの方法
介護職員の平均給与は315.850円です。
ここでいう介護職員とは「介護福祉士」などの資格保有者や、無資格者も含めての給与になります。
もうすこし詳しく見てみましょう。
介護士の給与【一般企業との比較】
本当に介護職員は低賃金なのでしょうか?
介護職員の給与と一般企業の平均給与を比べてみました。
介護職員の給与(男女別・年齢別)
年齢 | 男性 | 女性 |
29歳以下 | 295,580円 | 287,430円 |
30~39歳 | 342,110円 | 304,650円 |
40~49歳 | 357,260円 | 315,000円 |
50~59歳 | 333,160円 | 313,530円 |
60歳以上 | 289,800円 | 286,080円 |
一般企業の給与(男女別・年齢別)
年齢 | 男性 | 女性 |
29歳以下 | 290,880円 | 256,260円 |
30~39歳 | 389,740円 | 300,650円 |
40~49歳 | 481,570円 | 322,640円 |
50~59歳 | 479,090円 | 320,460円 |
60歳以上 | 332,890円 | 279,680円 |
同世代の平均給与と比べるとやはり給与は低い傾向にあることがこのデータで分かります。
男性では30代から差が出始めており、40~49歳では13万円近く一般企業の方が給与が高いことが分かります。
【必見】介護福祉士が給与を上げる方法
では、どうすれば給与を上げることができるのでしょうか詳細をデータをもとに解説していきます。
給与アップの方法
- キャリアアップする
- 管理職になる
- 職種を変える
- 転職する
キャリアアップする
介護士としてキャリアアップして給与を上げていきましょう。以下は国が推奨している介護士のキャリアパスです。
資格を取得することである程度のところまでキャリアが形成できます。もちろん資格ごとの平均給与も異なります。以下です。
資格別の給与
資格 | 平均給与 |
介護支援専門員 | 368,030円 |
介護福祉士 | 329,250円 |
実務者研修 | 303,230円 |
介護職員初任者研修 | 301,210円 |
保有資格なし | 275,920円 |
資格別にすると上記です。
認定介護士、管理職の詳細なデータはありませんが、相談職である介護支援専門員になると無資格者と比べて92.110円のアップします。
管理職になる
同じ施設で経験を重ねて管理職を目指すのも給与アップにつながる近道です。
公益財団法人・介護労働安定センターの調査によると施設長などの管理職はおよそ「36万円」ほどの給与があり一般の介護職と比べると10万円近くの差があるというデータもあります。
年収ベースにするとおよそ120万円ほどです。
参考:『平成 30 年度 「介護労働実態調査」の結果』公益財団法人 介護労働安定センター
職種を変える
ハードルは高いですが関連職種へ職種を変えるというのもアリです。各職種の詳細な給与は以下です。
関連職種の給与
業種 | 平均給与 |
介護職員 | 315.850円 |
看護職員 | 379.610円 |
生活相談員 | 343.310円 |
リハビリ職員 | 358.560円 |
ケアマネジャー | 357.850円 |
事務職 | 311.120円 |
調理員 | 267.930円 |
栄養士 | 319.680円 |
看護師、リハビリ職は関連職種の中でも確実に給与アップが望める職種です。どちらも高齢者に関われる職種になりますよ。
介護職員と看護職員では63.760円の差があります。
実際にわたしも介護士から看護師の資格を取っており、10万円近く給与を上げることに成功しています。
転職する
転職活動は自分のタイミングで始められます。昇進や職種変更に比べて有効かつ現実的な方法だといえます。
給与は事業所のほか施設の種類によっても異なります。以下です。
施設別の給与
業種 | 平均給与 |
特別養護老人ホーム | 361,890円 |
介護老人保健施設 | 350,380円 |
訪問介護事業所 | 314,440円 |
通所介護事業所 | 294,980円 |
通所リハビリテーション事業所 | 315,020円 |
特定施設入居者生活介護事業所 | 339,510円 |
小規模多機能型居宅介護事業所 | 303,760円 |
認知症対応型共同生活介護事業所 | 303,800円 |
特養、老健は比較的に給与が高い傾向があるようですね。転職の際はボーナスの額や、福利厚生、額面通りの給与が出るか確認しておきましょう。
まとめ【まずは初任者研修から始めよう】
今回の記事では介護士の給与事情について解説しました。
未経験から給与を上げていくためには資格を取りキャリアアップしながら管理職を狙うか、転職をしていくのがおすすめです。
まずはキャリアップの最初の段階である「介護職員初任者研修」を受講しましょう。
介護職員初任者研修は受講資格がないためすぐに受講することができますよ。
介護福祉士の通信講座5選
順位 | サービス名 | 料金 | 受講期間 | 特徴 |
1位 | ユーキャン | 49.000円 | 約6カ月 | 業界No.1の実績 |
2位 | ニチイ | 24.000円 | 約6カ月 | 最短2ヶ月で学習できる |
3位 | 三幸福祉カレッジ | 33.000円 | 約6カ月 | オリジナル教材 |
4位 | 資格の大原 | 40.000円 | 約5か月 | 映像中心の学習 |
5位 | 日本キャリアパスアカデミー | 28.000円 | 約6カ月 | 合格のメソッド |