◯才男性
介護士をしていて5年たったのでケアマネを受けようと思います。現場の仕事は続けるつもりですが正直資格を取ってメリットってありますか?
このような声にお応えします。
資格取得を促すためにメリットを語る記事は多いですが、そのほとんどはきれいごとでケアマネの概要などを語るものがほとんどです。
今回の記事では私が体験したことをベースにケアマネを取って実際に感じたことを語っていきます。
実際の話しなので真実味があると思います。
本記事の内容
- 資格はその職種につかなければ意味がない。
- それでもケアマネを取りたいならメリットは十分にあります。
この2点。
難しい内容もないので3分でサクッと読める内容ですよ。
ケアマネ試験の概要が気になる方はこちらを。
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目次
- 参考【2021年版】ケアマネジャーの受験資格を分かりやすく説明します。
- ケアマネ資格を取得するメリット【結論:意味ないのでやめた方がいいですよ】
- 【悲報】資格はその職種につかなければただの紙【急性期病院ではケアマネの知識は必要とされなかった。】
- それでも『何もしないよりは勉強した方がいい』と思うあなたへ
- ①権威性がついた。周囲から評価され『あの人がいうことなら』と意見が通しやすくなった。
- ②ケアマネ資格を持っていることで資格手当がついた。
- ③資格を取り転職することができた。
- 資格取得の注意点【あなたが資格を持っているかは利用者にとってはどちらでもいいことです。】
- まとめ【何を目指して資格を取るのか。意味を考えよう】
参考【2021年版】ケアマネジャーの受験資格を分かりやすく説明します。
ケアマネの受験資格を教えてください。注意点などはありますか? このような声にお応えします。 筆者の紹介 この記事を書いているわたしは元介護福祉士です。現在は看護師をしておりケアマネ資格も保有しています ...
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ケアマネ資格を取得するメリット【結論:意味ないのでやめた方がいいですよ】
結論:苦労してケアマネ資格を取ったけどまったく意味がありませんでした。
資格取得を考えている方には悲報ですね。
私が資格取得するまでの経緯をお話しします。
介護士5目
→ステップアップをかねて1度目の受験に挑戦する。不合格
介護士6年
→再チャレンジする。不合格
介護士7年目
→看護師になるために職場を退職して3年制の看護学校に入学する。
看護学生1年目
→ひたすら看護師の勉強をしている。生活費を稼ぐためにバイト漬けの日々。
看護学生2年目
→ケアマネ試験に未練あり看護師の勉強にプラスして猛勉強→試験を突破。合格後の研修は日程上むずしいため来年に保留。
看護学生3年目
→厳しかった看護師の実習が11月末に終了。12月に泊まり込みで数日に及ぶケアマネ研修に挑む。その間にも看護師国試に向けての勉強は継続していた。
こんな感じです。
ひかえめに言ってがんばりました。
看護学校卒業時には看護師免許とケアマネジャーの資格をW取得。
卒業時には『やり切った感』に包まれていました。
それもそのはず
ケアマネは受験条件も厳しく合格率も20%の超難関試験。
看護学生でケアマネの資格を取ったのはおそらく全国でも私くらいだったと思います。
卒業後は看護師としてのキャリアを積むために急性期病院へ就職しました。
ケアマネと看護師は『医療・福祉の関連職種』です。
資格を持っている私は当然のように資格手当がもらえると思い、担当の方へ
『ケアマネ持ってるんですけど何か資格手当とかありますか?』聞いてみました。
そうしたら一言
『んー、ケアマネは病棟で働くには関係ないので手当は無いですね(笑)』と。
泣きました。(笑)
【悲報】資格はその職種につかなければただの紙【急性期病院ではケアマネの知識は必要とされなかった。】
それでも知識は生かせると思い看護師として2年近く働いてきましたが、生かせた場面は一度もありませんでした。
看護師として必要なのは看護技術や病態生理などの看護師としての知識だけ。
退院支援を行う際にも専門のソーシャルワーカーがいるので私の出番はありません。
というか日々の業務に忙殺されていて考える暇もない。
そもそも資格=知識の証=その仕事に就くための文字通りの『資格』です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
そして知識があっても実務能力がなければ患者の力にはなれないということに気づきました。
『知識』があってもそれを行動につなげるだけの『知恵』がなければ話にならなったのです。
それでもこんな反論があるかもしれません。
- がんばった過程は評価されるもの。
- 成功体験が重要。人生の価値につながる。
- 権威性がついて発言に信憑性がつく。意見が通しやすくなる。
- 努力が評価につながる。遠まわしに昇進などにつながる。
- 合格後の研修にて仲間が増え横のつながりが多くなる。
- 職業選択の選択肢が広がるよね?
そうですよすよね。分かります。
しかし、それを踏まえた上で私はこんな感じで論破します。
がんばった過程は評価されるもの。
→私の周囲に昔のがんばりを知る人はいません。むしろ看護学生はみんながんばっているから。それが普通だから。
成功体験が重要、人生の価値につながる。
→次の行動につなげていかなければ意味をなさないですね。
権威性がついて発言に信憑性がつく。自分の意見が通しやすくなる。
→病棟の看護師は一部を除いて『ケアマネってどんなことしてるの?』という認識。若い子はそもそも『そんなものは聞いたこともない』というレベルです。
努力が評価につながる。遠まわしに昇進などにつながる。
→昔の職場での努力ではなく、今の環境での努力が最重要です。
合格後の研修にて仲間が増えて横のつながりが多くなる。
→おなじ班の方とグループラインまで作りましたが誰とも連絡を取っていないです。人間関係がむしろ重荷に感じました。
職業選択の選択肢が広がるよね?
→半分正解。しかし結局は実際に転職しなければ意味をなさない。
以上です。
これはあくまでも私の経験ベースでの話です。
私はこの2年間で
資格の最大の意義は『看護師』『医師』などその資格がなければできない『こと』ができる。
ということだと気づく事ができました。
例えば看護師になって人を助けるのが夢なら看護師になるための『切符』のようなものだったのです。
さらに言うと最も重要なのはその職業を通して何をしたいかということ。
職業自体も何かをなすための道具であり、資格はその道具を使うために必要なただの紙っぺらでした。
それでも『何もしないよりは勉強した方がいい』と思うあなたへ
ここでまで聞いてよくない印象を持つ方もいるはず。
そして、それでも『何もしないよりも勉強した方がいい』と思う方も多いですよね。
私もそう思います。
むしろそう思ってケアマネを勉強してました。
ここからは私の周囲で『ケアマネを取ったけど実務してない。でも上手に資格は生かしている』という例を上げていきます
- 権威性がついた。周囲から評価され『あの人がいうことなら』と意見が通しやすくなった。
- ケアマネ資格を持っていることで手当がついた。
- 資格を取り転職することができた。
おいおい話が違うやないかと思いますよね。
あくまでも特養、老健、グループホームなどの介護関連の職場での話です。
詳しく見て行きますよ。
①権威性がついた。周囲から評価され『あの人がいうことなら』と意見が通しやすくなった。
周囲に知識人として認知されるパターンですね。
『ちょっと待てさっき否定してた話しやん』と思った方もいますね。
病院などでは『ケアマネって何?食べれんの?』という感じですが
介護関連の職場なら『ケアマネ=ハードルが高い資格・介護の最上位資格』という共通認識があります。
このような状況では資格を取得することで最大限、自分の価値を引き上げてくれます。
以前の職場では、60代の方が資格を取得して周囲から『すごい人認定』を受けていました。
その方が少し専門的な意見を言うと、周囲から反論しづらい雰囲気がありました。
資格を持っているということ自体が発言の根拠になっていましたね。
②ケアマネ資格を持っていることで資格手当がついた。
これはそのままです。
記憶がいまいちですが5000~10000円ほどの手当てが付いていました。
③資格を取り転職することができた。
試験後の研修で講師の方が資格を取った経緯を聞いていました。
- なんとなく。
- 介護士としてステップアップのつもりで受けた。
- ケアマネに転職するため。
- 職場の上司の命令で受けた。
50名ほどの研修でしたが、ケアマネとして働くという方は全体の5~10%ほど。
ほとんどがステップアップを兼ねた受験でした。
余談になってしまいました。
転職する場合、資格は絶大な効果を発揮します。
というか、そのための資格ですよね。
ケアマネ資格のメリットについてはこちらの記事でまとめられています。
資格取得の注意点【あなたが資格を持っているかは利用者にとってはどちらでもいいことです。】
資格取得後も更新が5年ごとに必要
詳細については『ケアマネ 更新』などでGoogle先生に聞けば答えてくれるのでこの記事では言及はしませんが、資格の質の向上のために更新制になっています。
なんとなく受験して受かったとしても5年後には免許失行になっています。
しかし、一度受かってしまえば失効したとしても再び試験を受ける必要はなく54時間の『再研修』受講することで免許が有効になります。
また、あなたが資格を持っているかどうかは利用者さんにとってはどちらでもいいことです。
『毎日、満足に、元気に、安楽に生きられればそれでOK。』
気が利かない不愛想な有資格者より、気が利いて良くしてくれる無資格者の方が断然いいですね。
勉強のしすぎで仕事に身が入らないとかいう状況なら資格は取らなくていいと個人的には思います。
まとめ【何を目指して資格を取るのか。意味を考えよう】
結局は資格を生かせるかは自分がいる環境と、転職に踏み切れるかという自分の選択次第になります。
私は看護師として急性期病棟に勤めている環境からまったく生かせていないという感じ。
以前に勤めていたグループホームならそこそこ役に立っていたはずです。
また、資格を取り転職に踏み切れるかという選択は重要。
自分がどのような仕事がしたいのか、そのために本当に必要なのかは勉強を始める前によく考えておきましょう。
ケアマネ試験は生半可な気持ちでやっても合格できません。
動機が強いほど、勉強への取り組み方が変わります。
合格への期待も高まりますね。
私もがんばる方を応援したいです。
がんばりましょう!
本気で受験を考えている方は以下の記事が力になると思います。良ければぜひ!
参考記事【 画像で解説 】ユーキャンのケアマネ教材【 実際に使用してみた感想 】
参考記事ケアマネ 過去問の4つの意味と使用方法を7つのステップで解説
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介護士を7年経験。副業アルバイトも加え猛烈に働き1年間で200万円貯金し看護学校へ。看護師へ転職し現在は急性期病院で2年目Ns+副業として介護施設でアルバイト+ブログにて情報発信中。ブログでは2桁の収益化に成功。