このような声にお応えします。
筆者の紹介
この記事を書いている私は現役のNsです。ケアマネ資格も持っており福祉の現場には10年関わっています。
介護の最上位の資格という位置付のケアマネジャー。実際の給料はどうなのでしょうか?
また給与において介護士からケアマネを目指す理由はあるのでしょうか?
今回はそんな方に向けてケアマネの給与を紹介していきます。結論から言うと介護士から大きく給与アップが望めますよ。
目次
【完全版】ケアマネジャーの給料を公開!
ケアマネジャーの給与
勤務形態 | 平均給与 | 基本給 |
常勤者 | 357.850円 | 216.780円 |
非常勤 | 282.390円 | 184.550円 |
引用:厚生労働省│令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
ケアマネジャーの給与は条件などによって異なります。多職種との比較なども見て行きましょう。
【ケアマネの給与】多職種との比較
令和2年 職種別の給与
業種 | 平均給与 | 基本給 |
介護職員 | 315.850円 | 182.260円 |
看護職員 | 379.610円 | 235.460円 |
生活相談員 | 343.310円 | 213.000円 |
リハビリ職員 | 358.560円 | 228.040円 |
ケアマネジャー | 357.850円 | 216.780円 |
事務職 | 311.120円 | 204.940円 |
調理員 | 267.930円 | 182.510円 |
栄養士 | 319.680円 | 208.650円 |
引用:厚生労働省│令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
関連職の中でも「看護職員」「リハビリ職」に次いで給与が高いという結果になりました。「介護職員」とも4万円近くの差があります。
【ケアマネ給与】手取り
給与は税金や保険料などが差し引かれて本人の手に渡ります。これが俗にいう「手取り」と言われるものです。
一般的に「手取り」は全額のうち7~8割となります。
ケアマネジャーの「手取り」の相場は給与からは計算してみると20~25万円前後となっています。
【ケアマネの給与】前年度との比較
平成31年と令和2年との比較
業種 | 金額 |
介護職員 | +15.730円 |
看護職員 | +6.670円 |
生活相談員 | +10,330円 |
リハビリ職員 | +9.370円 |
ケアマネジャー | +10.390円 |
事務職 | +7.410円 |
調理員 | +6.750円 |
栄養士 | +8.960円 |
引用:厚生労働省│令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
平成31年と令和2年の給与の差額を見てみました。
【ケアマネの給与】非常勤・パートの収入
非常勤・パートの給与
業種 | 平均給与 | 基本給 |
介護職員 | 196,630円 | 130,820円 |
看護職員 | 249,190円 | 181,170円 |
生活相談員 | 256,240円 | 178,650円 |
リハビリ職員 | 261,900円 | 192,000円 |
ケアマネジャー | 282,390円 | 184,550円 |
事務職 | 201,730円 | 153,540円 |
調理員 | 152,460円 | 118,720円 |
栄養士 | 276,480円 | 188,620円 |
引用:厚生労働省│令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
非常勤・パートの場合は「ケアマネジャー」の給与が「看護職員」を大きく上回っています。
これは非常勤の場合に看護職員の夜勤回数が減少しており手当の額が下がっているためだと考えられますね。
【ケアマネの給与】施設別
入所施設系
業種 | 平均給与 |
特別養護老人ホーム | 411.830円 |
介護老人保健施設 | 395.950円 |
グループホーム | 349.740円 |
引用:厚生労働省│令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
通所・訪問系の事業所
業種 | 平均給与 |
訪問介護 | 340.800円 |
デイサービス | 338.380円 |
通所リハビリ | 359.140円 |
引用:厚生労働省│令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
施設別にケアマネの給与を見てみると入所系の施設が給与が高い傾向にあるのが分かります。
これは介護職員と兼任しており夜勤を行うことで「夜勤手当」をもらっているためと考えられますね。
【2021年】給与をアップする方法
ここからはケアマネジャーが給料を上げるための方法を紹介していきますね。
ケアマネの給与アップの方法
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主任介護支援専門員になる
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管理職になる
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転職する
主任介護支援専門員になる
「主任介護支援専門員」ケアマネジャーとして一定の期間、仕事に従事し取得できるケアマネジャーの上級職とされています。
条件はいくつかありますが、専任で5年(60か月)従事し、約12日間(約70時間)の研修を受講することで取得できる資格です。
地域包括支援セターには必置の資格になっており、転職の幅も広がります。また主任介護支援専門員の方が給与が上がる傾向にあります。
管理職になる
管理職になれば「管理職手当」が手当てが付き収入のアップが望めますね。
ただ年数が長いだけで管理職にはなるのは難しいかもしれません。
スキルアップや、上記で紹介した「主任介護支援専門」などの資格を取得し職場に認めてもらえるような努力は必要ですね。
転職する
これがもっとも効果的で即効性のある給与の上げ方ですね。
先ほども紹介したように施設別の平均給与も大きく異なります。
介護職と兼任し夜勤に入れる職場などは「夜勤手当」も入るので比較的に給与はいい傾向があります。
現場との兼任は大変ですが、選択肢には入れておきましょう。
まとめ
ケアマネの給与
勤務形態 | 平均給与 | 基本給 |
常勤者 | 357.850円 | 216.780円 |
非常勤 | 282.390円 | 184.550円 |
いかがだったでしょうか。
福祉職の中ではケアマネジャーは比較的に給与は良いようです。
福祉関連で働いていくなら取得を考えてもいいですね。なおケアマネを目指すならまずは「受験資格」を確認しましょう。
受験資格は「【2021年版】ケアマネジャーの受験資格を分かりやすく説明します。」で紹介していますのでよければ参考にしてみて下さい。
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参考【2021年版】ケアマネジャーの受験資格を分かりやすく説明します。
ケアマネの受験資格を教えてください。注意点などはありますか? このような声にお応えします。 筆者の紹介 この記事を書いているわたしは元介護福祉士です。現在は看護師をしておりケアマネ資格も保有しています ...
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