- 「年収300万円かぁ、、、」
- 「貯金が出来ないんだけど」
- 「看護師に転職しようと思うんだけど実際どうなの、、、?」
このような声にお応えします。
看護師に転職を考えている方で収入を考慮している方も多いはず。
では看護師が実際にどれくらい稼げるか詳細をご存じでしょうか。
稼げるイメージのある看護師ですが、下調べもせず看護学校に入り資格を取ってしまうと、それまでかけた時間とお金を無駄にしてしまうことになりますね。
私の周囲でも「もっと稼げると思った」「前の仕事の方が給料が良かった」と後悔している方もいます。
筆者の経歴
- 私は2年前に看護師として転職に成功し、年収が100万ほどアップさせることができました。
- 以前は年収が300万程で苦労しました。看護師になると決めてから下調べも十分行い、明確な目標を持ち看護学校へ入りました。
この記事を見るとこのようなことが分かります。
- 各方面からの看護師の給与、年収のデータをまとめました。
- 条件ごとに異なる看護師の給与の差がどれほどなのか。
- 実際の看護師の給与を公開します。
看護師への転職を考えている方はこの記事を読むことで金銭面での判断指標を得ることが出来ます。
実際の給与明細が分かり、自分が看護師になった時の生活のイメージが湧きます。
では内容を見て行きましょう。
目次
看護師の平均年収は488万円
まずはベースとなる看護師の平均年収ですが
488.3万円
となっています。
看護師
- 年収 488.3万円
- 月収 33.1万円
- ボーナス 81.6万円
- 平均年齢 39.3歳
- 勤続年数 8.2年
※令和元年賃金構造基本統計調査参照より
准看護師の年収は
402.9万円
准看護師
- 年収 402.9万円
- 月収 28万円
- ボーナス 65.7万円
- 平均年齢 49.2歳
- 勤続年数 11.6年
※令和元年賃金構造基本統計調査参照
月収は20代から30万円を超えている【年代別】
平均月収のピークは50代になってきます。
これは一般のサラリーマンと変わらないデータですね。
20代では十分と思われる給与ですが、50代で36万円は物足りなさを感じます。
「給与の伸び」は大きな企業などに比べると良くないというのが分かります。
※令和元年賃金構造基本統計調査参照
年収は20代から400万円を超えている【年代別】
月収と伴って年収も50代がピークになっています。
「20代」「女性」で考えると420万円は高額だと言えますね。
※令和元年賃金構造基本統計調査参照
男女別のボーナス
30代で男女に大きく差が出ます。
これは子育てなどで女性がパートなどになり、ボーナスが大きく下がるためだと考えられます。
50代も差がありますが、長年勤めた男性が管理職についているためだと考えられますね。
それ以外で男女差は大きくありません。
女性 | 男性 | |
20代 | 60.8万円 | 62.5万円 |
30代 | 80.7万円 | 89.8万円 |
40代 | 97.4万円 | 94.4万円 |
50代 | 97.8万円 | 115.7万円 |
60代 | 59.1万円 | 38万円 |
地域によって給与に150万円以上の差が【都道府県別の平均年収】
都道府県別のデータをまとめてみました。
1位の滋賀と47位の宮城とでは150万近くの差があります。
あくまでも平均値ですが地域によって給与格差があるのは明らかですね。
就職を機会に地元を離れたいと考えている場合は、自分がこれから行く地域がどれくらいの給与水準などを確認してみましょう。
都市部が必ずしも給与が良いというわけではありません。
- 滋賀 538万1千円
- 岐阜 530万4千円
- 静岡 522万3千円
- 千葉 518万9千円
- 栃木 517万9千円
- 神奈川 513万5千円
- 奈良 511万3千円
- 茨木 510万3千円
- 和歌山 506万4千円
- 東京 508万3千円
---------------------
- ㊳宮城 447万6千円
- ㊴愛媛 446万1千円
- ㊵山口 442万1千円
- ㊶山形 438万4千円
- ㊷高知 437万4千円
- ㊸熊本 428万9千円
- ㊹大分 414万2千円
- ㊺福島 413万
- ㊻鹿児島 412万2千円
- ㊼宮城 388万7千円
※令和元年賃金構造基本統計調査参照より
決まって支給する現金給付額+年間賞与その他特別給与額で算出、看護師(女性)を対象に算出
日本の主な都市の給与平均額
- 東京 508万3千円
- 大阪 486万4千円
- 愛知(名古屋) 494万8千円
- 福岡 457万3千円
- 兵庫(神戸) 493万8千円
- 広島 457万8千円
- 京都 494万9千円
- 北海道(札幌) 497万2千円
- 神奈川(横浜) 513万5千円
※令和元年賃金構造基本統計調査参照より
決まって支給する現金給付額+年間賞与その他特別給与額で算出、看護師(女性)を対象に算出
10年での平均年収の変動【わずかだが全体の年収は増えている】
看護師の給与を平均して見てみると、10年で22万4千円アップしています。
1年間で約2万円です。わずかですが徐々に上昇していますね。
基本的に保険料でまかなわれています。
今後、全国的に看護師自体の給与が大きく上昇するということは考えられないでしょう。
- 2009年:460万5千円
- 2019年:482万9千円
看護師は夜勤で毎月50000円稼いでいる【夜勤の平均額】
3交代は日勤、準夜、深夜の3つの勤務からなります。それぞれの勤務時間は病院によって違いますが約8時間程度。
2交代も病院によって違いますが、日勤8時間、夜勤16時間など2つの勤務で看護を行っています。
日本看護協会が行った調査で最も多かった夜勤の回数の割合は
3交代では7~8回でした。
深夜換算で40.264円になります。
2交代では4~5回です。
金額にすると約55.130円になります。
※2019 年病院看護実態調査参照
20代の看護師の平均月収は約30万円です。
それを考えると夜勤が大きなウエイトを占めていることが分かります。
- 三交代:準夜勤の手当:4,141 円
- 三交代:深夜勤の手当: 5,033 円
- 二交代:夜勤の手当額:11,026 円
※日本看護協会HP参照
専門卒と大卒で1万円ほどの差がでます【新卒別に見た給与】
大きく差はないですが、専門卒に比べて大卒の方が約1万円ほど給与が高いことが分かります。
10年で約5万円ほど昇給があります。
新卒+3年課程卒の新卒看護師
- 基本給 199.894円
- 税込み給与総額 263.551円
大卒の新卒看護師
- 基本給 206.608円
- 税込み振込額 271.381円
勤続10年の非管理職の看護師
- 基本給 244,445円
- 税込み振込額 322,111円
日本看護協会 看護職の給与データ(2018年版)より
病院の規模によっても給与に差があります。
病院の規模によっても給与に差が出ます。
99床未満と500床以上では1万円以上の差があります。
10年目Nsの場合では3万円以上の差になっているのが分かりますね。
規模の大きな病院の方がそれなりに給与は良いということが分かりました。
床数 | 高卒+3年課程卒 の新卒Ns | 大卒の 新卒Ns | 10年目Ns |
~99床 | 259,682円 | 267,218円 | 310,978円 |
100~199 | 262,469円 | 269,629円 | 316,425円 |
200~299 | 262,035円 | 269,803円 | 319,716円 |
300~399 | 267,874円 | 276,199円 | 334,389円 |
400~499 | 266,464円 | 273,675円 | 339,275円 |
500床~ | 272,443円 | 281,613円 | 349,454円 |
日本看護協会【看護職の給与データ(2018年版)】より
運営母体によっても給与に差がでる。。【総支給額】
系母体によって給与に差があります。
「社会保険関係団体」の10年目Nsと「医療法人・個人」の10年目Nsとでは4万円近くの差があることが分かります。
新卒ではどこも1万円以上の差はありません。
長く務める職場を探す場合はどのような新卒の給与だけでなく経営母体がしっかりしているかなども確認してください。
国
- 厚生労働省(国立ハンセン病療養所等)
- 独立行政法人国立病院機構・国立大学法人
- 独立行政法人労働者健康福祉機構
- 独立行政法人地域医療機能推進機構
給与の総支給額の平均 | |
高卒+3年課程卒の新卒Ns | 264,364円 |
大卒の新卒Ns | 275,047円 |
10年目Ns | 338,195円 |
公立など
- 都道府県
- 市町村(一部事務組合を含む)
- 地方独立行政法人(公立大学法人を含む)
給与の総支給額の平均 | |
高卒+3年課程卒の新卒Ns | 261,926円 |
大卒の新卒Ns | 271,913円 |
10年目Ns | 339,836円 |
公的医療機関
- 日本赤十字社
- 済生会
- 厚生農業協同組合連合会
- 北海道社会事業協会
給与の総支給額の平均 | |
高卒+3年課程卒の新卒Ns | 262,055円 |
大卒の新卒Ns | 270,326円 |
10年目Ns | 338,100円 |
社会保険関係団体
社会保険関係団体(健康保険組合およびその連合会、共済組合およびその連合会、国民健康保険組合)
給与の総支給額の平均 | |
高卒+3年課程卒の新卒Ns | 271,948円 |
大卒の新卒Ns | 282,287円 |
10年目Ns | 355,869円 |
公益法人
公益社団法人・公益財団法人
給与の総支給額の平均 | |
高卒+3年課程卒の新卒Ns | 263,165円 |
大卒の新卒Ns | 269,542円 |
10年目Ns | 319,181円 |
医療法人・個人
- 医療法人(社会医療法人を含む)
- 個人
給与の総支給額の平均 | |
高卒+3年課程卒の新卒Ns | 262,789円 |
大卒の新卒Ns | 269,516円 |
10年目Ns | 311,367円 |
その他法人等
- 私立学校法人・社会福祉法人
- 医療生協
- 会社
- その他の法人
給与の総支給額の平均 | |
高卒+3年課程卒の新卒Ns | 268,427円 |
大卒の新卒Ns | 276,300円 |
10年目Ns | 329,681円 |
【医療職】職種別の給与ランキング10
多職種と比較に当たり病院内との職業の比較をしてみました。
病院の職業はほとんどが国家資格に基づく専門職です。
専門学校や大学で資格を取得する必要がありますが、同じぐらいの「時間」「金額」がかかる中でも看護師の年収は上位に入っていますね。
- 位:医師 1161万円
- 位:歯科医師 849万円
- 位:薬剤師 544万円
- 位:看護師 488万円
- 位:診療放射線 423万円
- 位:臨床検査技師 392万円
- 位:介護支援専門員 385万円
- 位:准看護師 382万円
- 位:理学療法士 349万円
- 位:介護士 340万円
平成30年賃金構造基本統計調査参照
実際の看護師の給与を公開
- 手取り 264.969円
<内訳>
- 基本給 204.800円
- 住宅手当 22.000円
- 通勤手当 2.000円
- 夜勤手当 30.800円
- 残業手当 55.188円
- 総額 314.988円
- 支出額 143.000円
<内訳>
- 光熱費 5.000円
- 携帯代 15.000円
- 食費 50.000円
- 奨学金 8.000円
- 雑費 10.000円
支出後の残った額は
121.969円になります。
食費は5万円ほどかかっており、ほぼ毎回外食してもこのぐらいは残りますね。
残り5万円を服や飲み代に替えて、毎月5万円貯金したとしても60万円。
+ボーナスが平均額の60万円ほど入ったとしたら年間100万円の貯金は十分可能です。
ちなみに私は看護師に転職してから1年半ほどで150万程は貯金できました。
以前の年収300万のサラリーマンだった時からは考えられない状況です。
まとめ
高給取りと考えられている看護師ですが、年収を支えているのは夜勤でした。
平均で毎月5万円は夜勤で稼いでいるので、年間にすると約60万円。
夜勤がなければ年収が大きく下がることになります。
地域差も大きく、運営母体によっても給与への影響があります。
就職を機に県外へ出ることを考えている際はそういったことも気にかけてみてください。
このブログでは看護・介護関連の情報を中心に生活のお役立ち情報を発信しています。
【経歴】介護歴7年→医療知識の重要性を感じて本業に加えて猛烈アルバイトで1年間で学費を貯金。看護学校に入学→現在、看護師2年目→一生働くことが当たり前の考えに疑問を感じ副業でブログを開始する。
※【出典】この記事は以下のHPのデータを参考にしています。
※また計算については独自に行ったものもあり確実に正確とは言えませんのでご了承ください。
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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