

介護の資格を取りたいのですが何かおすすめのもはありますか。
介護の資格って色々なものがあって、何を取ったらいいか分からないですよね。
私は数多くの介護関連資格を取りましたが、『これはムダだった』と思う資格もありました。
国家資格、民間資格など多くのモノがあり、その質はピンキリ。
『資格取得のために勉強したけど、現場では全く使えない』というケースも実際に多いのです。
今回は『ムダなく資格を取りたい介護初心者』『今後キャリアアップしていきたい』という方へ向け、おすすめ資格である『介護実務者研修』ついて語っていきますね。
筆者の紹介
- 私は福祉、医療関連の仕事を10年間してきました。
- その中で介護福祉士を始め、看護師や、ケアマネなど様々な関連資格を取得しています。
記事の内容
- 実務者研修とヘルパーの違い
- 実務者研修を取得するメリット
- 取得方法
- 安く取得するためのコツ
この記事を最後まで読むことで『介護実務者研修』を取得するメリット、取得方法など詳しく知ることができますよ。
取得を考えている方は、最後までこの記事を読んでみてください。
前置はこの辺りにして見て行きましょう。
目次
- 【介護福祉士が教える】実務者研修とは?ヘルパー1級との違い
- 【ヘルパー1級→実務者研修】キャリア形成を1本化するために始まった資格。
- 『介護職員初任者研修』『実務者研修』の違い。
- 【介護福祉士が教える】実務者研修を取得する4つのメリット
- 取得条件はなし!取得方法を紹介します。
- 【取得条件】年齢、学歴など受講条件はない
- 資格取得のための『試験』は無い
- 【研修は450時間】取得するまでに半年かかる。
- 所有資格によってカリュキュラムは変わる。最低50時間で取得可能。
- 【通信教育で取得できるのか?】通学が必ず必要になります。
- 【無料で取得する2つの方法】費用は10~20万円ほど。
- 【安く受講する方法①】教育訓練給付金を利用しよう。
- 【安く受講する方法②】介護職員実務者研修受講資金貸付制度を利用しよう。
- まとめ
【介護福祉士が教える】実務者研修とは?ヘルパー1級との違い

結論から言うと実務者研修は、介護初心者におススメの資格です。
ヘルパーとごっちゃになる方もいるので違いをふまえて解説していきますね。
【ヘルパー1級→実務者研修】キャリア形成を1本化するために始まった資格。
これまでの介護士のキャリア形成プランは下記でした。

いくつもルートがあり、ややこしいですよね。
高齢化が進む社会で、質の高い人財の確保はとても重要です。
しかし、王道資格である『介護福祉士』まで取得ルートがいくつもあり、同じ介護職でも知識、技術には個人差がありました。
そこで、下記のようにキャリアプランが整理されました。

ホームヘルパーは現在、新しい制度と共に撤廃されています。
『介護職員初任者研修』『実務者研修』の違い。
ヘルパーについで、混合されやすいのが『介護職員初任者研修』です。
キャリアパスを見たら分かる通りですが、実務者研修が上位に位置しています。
簡単に比較してみました。
介護職員初任者研修 | 介護実務者研修 | |
科目数 | 9科目 | 20科目 |
時間数 | 130時間 | 450時間 |
筆記試験 | あり | なし |
平均給与 | 28万5610 円 | 28万8060 円 |
実務者研修は、より広い利用者に対する基本的な介護提供能力の修得することを目標に、450時間に及ぶ研修になります。

実務者研修は『介護福祉士』に必要な資格なので、キャリアップを狙う方は確実に抑えましょう。
【介護福祉士が教える】実務者研修を取得する4つのメリット
メリットは以下です。
- 現場で即戦力になる
- キャリアアップにつながる
- 給与アップにつながる
- 就職につながる
詳しく見て行きましょう。
①現場で即戦力になる
介護現場では資格がないとできない行為があります。
喀痰吸引、経管栄養
これ↑
そのほかは無資格者でも行えるのですが、これらは医療行為にあたり資格が必要です。
実務者研修に加え、一定の研修を行うことでこの2つができるようになりますよ。
話すと長くなりますので割愛しますが、
この2つは、現場で必須の超重要なスキルです。

資格を持っていることで、吸引できる人=即戦力として認知されることになります。
\喀痰吸引の詳細はこちらで確認/
②キャリアアップにつながる
実務者研修はキャリアパスで、中堅クラスの超重要な資格です。
国家資格である介護福祉士を取る上で、実務者研修は必須の資格になりますよ。
介護福祉士の受験条件は以下です↓
- 実務経験3年+実務者研修
- 実務経験3年+介護職員初任者研修+喀痰吸引等研修
資格を持つことがキャリアップにつながります。

内容は450時間。基礎から学べて、現場の疑問を解決できる内容になっています。
\介護福祉士の詳細はこちらから/
③給与アップにつながる
『介護実務者研修』は国が打ち出している資格になります。
民間の資格と違って、介護現場での認知度は絶大ですね。
多くの施設で給与アップの対象となっていますよ。
資格 | 月収 |
無資格 | 26万1600円 |
実務者研修 | 28万8060円 |
介護福祉士 | 31万3920円 |
無資格者との差は264.460円です。
さらに介護福祉士を取ると、平均月収は30万円台を超えますね。

実務者研修は介護福祉士、取得に必要なので確実に抑えておきましょう。
④就職につながる
認知度が高く、募集要項などにも明記している施設が多数あります。
下記ですね↓


取得条件はなし!取得方法を紹介します。

取得するための詳しい内容について見て行きましょう。
【取得条件】年齢、学歴など受講条件はない
年齢、学歴など受講条件はありません。
研修を受けることで、取得することができます。
資格取得のための『試験』は無い
資格取得に試験はありません。
研修を受講するだけです。
スクールごとに試験や、レポートを設定している場合がありますが、理解度を把握する程度のもので、落とすことが目的ではありません。

試験が義務付けれていないことから、資格取得率はほぼ100%ですね。
【研修は450時間】取得するまでに半年かかる。
研修は450時間。
認知症への理解、高齢者の身体的な特徴、介護技術、基礎から学ぶことができる内容になっています。
所有資格によってカリュキュラムに違いがあります。
所有資格によってカリュキュラムは変わる。最低50時間で取得可能。
以下の資格を所有していることでカリュキュラムが変わります。
- 介護職員初任者研修
- 訪問介護員研修(ホームヘルパー)1級
- 訪問介護員研修(ホームヘルパー)2級
- 訪問介護員研修(ホームヘルパー)3級
- 介護職員基礎研修
受講時間は以下ですね。
介護職員初認者研修 | 320時間 |
ホームヘルパー1級 | 95時間 |
ホームヘルパー2級 | 320時間 |
ホームヘルパー3級 | 420時間 |
介護職員基礎研修 | 50時間 |
受講する前に持っている資格を確認しておきましょう。
【通信教育で取得できるのか?】通学が必ず必要になります。
無資格から取得する際には、450時間の学習が必要になります。
全て通信教育で取得できるのか?
答えはNOですね。
405時間は通信教育で学習することが可能ですが、残りの45時間は、スクリーニング(通学)必要です。
スクールを選択する際には、自宅付近で通いやすいものを選びましょう。
【無料で取得する2つの方法】費用は10~20万円ほど。

資格によってカリュキュラムが変わるため、料金も変わります。
無資格者とホームヘルパー1級を持っている場合を比較ました。
無資格 | ホームヘルパー1級 | |
ニチイ学館 | 20.0000円 | 66.667円 |
未来ケアカレッジ | 149.000円 | 87.500円 |
三幸カレッジ | 129.000円 | 77.000円 |
カイゴジョブアカデミー | 108.000円 | 50.000円 |
ベネッセ | 144.000円 | 77.000円 |
ほぼ半分の料金になりますね。
メモ
ホームヘルパー2級、3級、介護職員初任者研修、介護職員基礎研修を持っている場合も、受講時間が短くなり、料金も安くなります。
実質、無料で取得する方法もあります。
- 訓練給付金を利用する。
- 介護職員実務者研修受講資金貸付制度を利用する。
これ↑
すこしややこしいので、しっかり確認して行きましょう。
【安く受講する方法①】教育訓練給付金を利用しよう。
『教育給付金制度』とは
一定の条件を満たした人が、国の指定する講座を受講した場合に、支払った学費の20%(上限10万円)が支給される雇用保険の給付制度です。
利用するには国に指定された民間事業者が行う教育訓練を受講する必要があります。
自分が受講するスクールが『教育訓練給付金』の対象かしっかり確認しておきましょう。
- 支給対象者:雇用保険の被保険者期間が3年以上ある方※初回に限り、被保険者期間1年以上で受給可能
- 支給額:受講料の20%(上限10万円)
受講後にハローワークへ申請することで一定割合の額が戻ります。

事前にハローワークで詳細を確認しておきましょう。
【安く受講する方法②】介護職員実務者研修受講資金貸付制度を利用しよう。
各都道府県が介護人材の確保のために一定の金額の貸付を行ってくれる制度です。
都道府県で違いはありますが、返還が免除される場合もありますよ。
例えば東京都は以下です。
対象者:
- 実務者研修施設の在学生。
- 卒業後介護福祉士として東京都内で介護業務等に従事する意思がある。
- 都内在住
- 介護等の業務に3年以上従事した方(従業期間1095日以上かつ従事日数540日以上を満たしている方)
貸付額:20万円以内
返還免除:卒業後介護福祉士として登録し、東京都内の指定施設等において、介護業務等に継続して2年間従事した場合
実際に働くことで、返還が免除になりますね。

自分の住む自治体の条件は必ず確認しておきましょう。
まとめ
今回は下記のことを解説しました。
ポイント
- 実務者研修は即戦力になる。
- スキルアップにつながる。
- 給与アップなる。
- 就職につながる。
- 受験資格はない。
- 費用は10~20万円前後
- 安くするために『教育訓練給付金』『介護職員実務者研修受講資金貸付制度』を使おう。
資格取得にはまずは行動が大事!
その他のおすすめ資格については下記の記事を参考にしてください。
\介護のおすすめ資格を紹介/
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参考【介護福祉士が教える】働きながら取得できる!!介護のおすすめ資格5選
私は介護の仕事を始めるのですが資格をもっていません。 これから働いていくうえで資格を取得したいのですが、働きながら取れるおすすめの資格はどのようなものがありますか? このような声にお応えします。 本記 ...
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介護士を7年経験。看護師2年目。副業アルバイトも加え猛烈に働き1年間で200万円貯金し看護学校へ入学した経験あり。ケアマネ資格も保有しています。